アンナプルナ1周― Day10 カクベニ
2012-01-11


砦の上から、村の東南方向に昨日越えたばかりのトロン・パスの巨大なV字のくびれが見える。さすが、“世界最大の峠”という、うたい文句は、あながち誇張ではない。
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9時50分、ゾンの集落を出て、再び渓谷の北側を西へ下る。すぐ緑が消え、砂と岩だけに。道巾は広く、平坦で歩きやすいが、車にも人にも出会わない。昨日はダウラギリの上に少しだけ雲が出ていたが、今日は見渡す限り、雲ひとつない青空だ。いかにもチベット的な荒涼とした風景の中をどんどん下っていく(うっかり日焼け止めを塗り忘れ、あとで鏡を見てギョっとすることに)。アムリットくんはロ・マンタンにも行ったことがあるそうで、興味津々で、どんなところか尋ねたら、“埃っぽくて、山(ヒマラヤ)が見えない”と素っ気ない。が、この道を通ってみて、彼の感想がまったく腑に落ちた。
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11時50分、カリ・ガンダキ川が見えてくる。手前の岸に白く見える筋がロ・マンタン、対岸の筋がドルポへ行く道で、どっちへ行くにも、前もって許可を得なければならない。
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12時すぎにカクベニ(2840m)に到着。ゾン・コーラがカリ・ガンダキに流れ込む地点にあり、ロンリー・プラネットが“今も中世の面影が残る”として1泊するよう勧める村である。村に入るとすぐACAPのチェックポストがあり、立派なマニ車がある。石畳の道を進んでいくと、なんと、セブンイレブンとヤクドナルドを発見。ヤクドナルドは(もちろん)ファストフード店ではなく、ちゃんとしたレストランだった(メニューにヤク・バーガーとヤク・チーズ・バーガーあり)。
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大きくて古いチョルテンのそばにあるパラダイス・トレッカー・ホームに投宿。料理人がいないそうで(ゲストも私だけ)、テジくんが作ってくれたベジ・フライドライスとミルクティーで昼食。カクベニは村の中に放牧(?)されているほど牛が多く、紅茶にいれたミルクも、村でしぼったものだ。禺画像]
部屋で休憩後、夕方から村のゴンパを見学に行く(拝観料100ルピー)。ゴンパの屋上からカリ・ガンダキの上流(アッパー・ムスタン方面)と下流(明日から下るルート)を眺める。カリ・ガンダギの広い河原を風が通り抜けるので、日が陰ると寒い。
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18時、まだ料理人がいないが、テジくんが“何でも作ります”というので、エッグ・カレーライスを作ってもらって食べ、食堂のテレビでインドのロマコメ映画を2本見て寝る。

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