チャバルブで30分ほど休憩し、再び下りに。谷が開け、下の方にラーニパウワの集落が見えてくる。
11時30分、聖地ムクティナートに着くも、このまま門前町であるラーニパウワまで下り、参詣はロッジに荷物を置いてから出直すことに。
11時50分、ラーニパウワのチェックポストに到着。ラーニパウワとは王妃(ラーニ)の御休所(パウワ)という意味で、ムクティナートに参拝される王妃が泊まる宿が村の起源。それがこのチェックポストの建物(↑)で、今も巡礼の宿として使われている。
12時、ホテル・ノース・ポールに投宿、ハム・チーズ・トマト・サンドイッチとホット・レモンの昼食をとり、数日ぶりにシャワーを浴びて髪を洗う。
15時、テジくんの案内でムクティナートに参拝に行く。河口慧海の<チベット旅行記>によれば、“ムクテナートというのは首の蔵め所という意味、すなわちマハーデーバの首を納めた所”だそう。聖地を参詣した慧海の印象を読むと、いかにも明治人らしい彼の合理的な性格がわかって面白い。
慧海が“百の泉から百条の滝が流れる”と書いている滝は、実は百八条あり、この聖水の下を通って沐浴し、不浄を清めるのが巡礼の目的。慧海が来た百年前には、他にも“土から燃える火”“水から燃える火”“石から燃える火”という名所があったようだが、私はゴンパの中に祀られている“土から燃える火”(たぶん)というのしか見られなかった。
ゴンパから戻る途中で、またも再生利用のマニ車を発見。聖地なのに…。
ラーニパウワの宿に戻る途中、ホテル・ボブ・マーリーの前を通過。ヒマラヤ山中ではボブ・マーリーが大人気で、この後タトパニにもレストラン・ボブ・マーリーがあった。中に入ってみなかったので、どの辺がラスタなのかは不明だが、テジくんによれば、頼むと××を売ってくれるそう。ちなみにジョムソンには1967年にジミヘンが泊まって落書きを残したロッジが名所になっている。
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